体内のアンモニアは、たんぱく質の代謝の過程で作られ、肝臓で尿素に合成され排泄されます。
したがって肝障害があると、血液中にアンモニアがたまり、高アンモニア血症となります。
アンモニアの測定は、肝機能の指標になるとともに、治療の効果判定にも用いられます。
特に、肝硬変や劇症肝炎などでは、血液中に多くのアンモニアが残り、意識障害を起こすことがあります。
これは肝性脳症と呼ばれ、肝硬変や劇症肝炎の重要な合併症です。
項目 | 基準値 | 疑われる病気 | |
アンモニア | 30~80 μg/dL | 高い場合 | 劇症肝炎、肝硬変末期、門脈大循環吻合など |