妊娠を希望される場合の留意点

母子感染の起こる頻度は、妊婦がC型肝炎ウイルスの遺伝子(HCV RNA)陽性の場合は約10%です。
母子感染に関しては次のような出生児の管理指導指針がだされています。詳しくは肝臓専門医、小児科医にお聞きください。

母子感染に関する出生児の管理指導指針

1C型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性、HCV RNA陰性の妊婦から母子感染が成立した報告はない。ただし妊娠中にHCV RNA量が変動することがあるので、妊娠後期に再検査することが望ましい。
2リスクファクター:
1)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の重複感染(注:感染率が3~4倍上昇すると報告されている)
2)血中HCV RNA量の高値(注:106コピー/mL以上とする報告が多い。ただし高値でも非感染例が少なくない)
3分娩形式:血中HCV RNA量高値群であっても予定帝切群では感染率が低い。ただし帝王切開が母児に与える危険性と感染児の自然経過とを勘案すると必ずしもその適応とは考えられない。
4母乳栄養でも感染率は上昇しない。
5妊婦の輸血歴、肝疾患歴、肝機能、妊娠中の異常は母子感染率と関連がない。
6HCVのジェノタイプによる母子感染率の差はみられない。
7第一子とその後に生まれる児のHCV母子感染の有無との間には一定の関係が認められない。

厚生労働科学研究費補助金(肝炎等克服緊急対策事業)「C型肝炎ウイルス等の母子感染防止に関する研究」班:C型肝炎ウイルス(HCV)キャリア妊婦とその出生児の管理指導指針. 2005

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