HCV抗体が陽性だった方

C型肝炎ウイルス(HCV)の感染の有無は、ウイルスマーカーによる血液検査で調べます。ウイルスマーカーには、HCV抗体、HCVコア抗原、HCV RNA があります。
最初に、HCVに感染すると体内でつくられるHCV抗体の有無を調べます。

C型肝炎ウイルス抗体陽性と判定された方は、現在C型肝炎ウイルスに感染している可能性があります。
近年では新しい治療法の選択肢が増え、これまで治療を受けることができなかった患者さんも治療を受けられる可能性がでてきました。
C型肝炎ウイルス抗体陽性と判定されたら、肝炎に詳しい医師による精密検査を受けることからはじめて下さい。
まずは、肝臓の状態を確認しましょう。

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まだ医療機関を受診していない方は、
一度、肝臓専門医を受診することをおすすめします。

HCVに感染し、C型慢性肝炎(6ヵ月以上肝炎が続いている状態)となると、症状がなくても肝臓の線維化はゆっくり進行します。
線維化の程度はF1(軽度)からF4(肝硬変) に分けれられており、1年間に肝がんが発症する割合は、段階が進むほど高くなることがわかっています。

肝硬変や肝がんに進展する前に、はやめに治療を開始することが大切です。


また、HCVは、血液や血液がまじった体液を介して感染します。空気感染、経口感染することはありません。
したがって、ご自身の血液や体液が直接または間接的に他人につかないよう注意をしていれば、日常生活の場で感染の危険性はほとんどありませんが、家族や他人への感染を防ぐため、「感染経路」ページの項目に気をつけましょう。

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