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11.抗ウイルス療法

抗ウイルス療法とは、薬によりウイルスの増殖を抑えることを目的としています。主に、インターフェロン療法、エンテカビル治療、ラミブジン治療、ラミブジンアデホビル治療があります。

インターフェロン療法

(作用)

インターフェロンとは、ウイルスの感染を受けた時などに体内で作られる蛋白質の一種です。人工的に生産したインターフェロンを体外から注射によって補うのが、インターフェロン療法です。主な作用として抗ウイルス作用や免疫増強作用、抗腫瘍作用などが知られています。B型肝炎の場合は、20~30%の人に効果があらわれるとされています。

(副作用・注意事項)

インターフェロンの副作用として主なものをあげます。また、使用するインターフェロンの種類によって副作用の出る時期は多少異なります。

その他、血小板や顆粒球の減少、発疹、食欲不振などさまざまな副作用があります。副作用によっては治療を中止しなければならないものもあるため、体に異常を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。また、インターフェロン療法と小柴胡湯(しょうさいことう)の併用は間質性肺炎が起きる危険性があるため禁止されています。

インターフェロンの効果と副作用

HBVの概要図

エンテカビル治療、ラミブジン治療

(作用)

エンテカビル、ラミブジンは抗ウイルス作用を持つ経口薬で、DNA(デオキシリボ核酸)の材料となる物質に似た構造を持っているため「核酸アナログ」と呼ばれています。B型肝炎ウイルス(HBV)のDNA合成を阻害する作用があるため、ウイルスの増殖を抑制します。セロコンバージョンが起こる割合はインターフェロンと比べ高いわけではありませんが、ウイルス量を減らす作用が強く、また、副作用もインターフェロン療法と比較して少ないとされています。

(副作用・注意事項)

副作用として比較的あらわれやすいのは、頭痛や倦怠感です。その他は少ないとされていますが、副作用によっては治療を中止しなければならないものもあるため、体に異常を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。また、治療中止後に肝機能が悪化する事例があるため、自分の判断で薬をやめたりせず、治療終了後もしばらくの間は定期的に検査を受ける必要があります。

ラミブジン治療を長期間行うと、ラミブジンの効かないウイルス(ラミブジン耐性株)が高頻度(1年で約20%)に出現し、改善していた肝機能値が再び悪化することがあります。その場合は、ラミブジン治療を続けながらアデホビル治療の追加を開始するか、あるいはエンテカビル治療への変更が検討されます。アデホビルもウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス作用のある経口薬です。

一方、エンテカビルの抗ウイルス作用は高く、ラミブジンを1とすると、約1,500という薬理試験の結果が得られています。エンテカビルの効かないウイルス(エンテカビル耐性株)の出現も低いとされています。また、ラミブジン耐性株に対しても効果があります。

エンテカビル、ラミブジンとも胎児への影響が懸念されているため、治療中は男女とも避妊をする必要があります。

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