活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)

APTTは、血液凝固活性の指標です。
血液凝固の過程には、内因系といわれる経路と、外因系といわれる経路があり、それぞれ多くの血液凝固因子が関わっています。

APTTは、内因系の血液凝固能力を測定する検査で、内因系に関わる血液凝固因子のいずれかが不足しているか、機能が低下していると、APTTが延長します。

血液凝固因子の多くは肝臓で作られているため、肝機能が障害されると、血液凝固因子が不足し、APTTが延長します。

基準値(正常値)と、基準値外(異常値)の場合に疑われる病気

項目 基準値 疑われる病気
APTT 25.0~40.0秒
(Langdell法)
26.0~38.0秒
(エラジン酸活性化法)
23.5~42.5秒
(光散乱法)
高い(長い) 場合 重症肝障害、凝固因子の欠乏、凝固因子の質的異常、ビタミンK欠乏、DICなど
※経口抗凝固薬(ワルファリンなど)を服用しているときにもAPTTの延長がみられます。