グロブリンは肝臓でつくられるたんぱく質で、血液中を流れるたんぱく質の主成分のひとつです。
肝臓にリンパ球が増えたり、肝の線維化が進むと増加します。γ-グロブリンの上昇は慢性肝炎や肝硬変の進展を疑う指標になります。
血小板は血液中の成分で、出血を止める働きをしており、血小板の数が減少すると、出血しやすくなります。
血小板数が減少する理由として、血小板が作られる量が低下することと、血小板が破壊される量が増えることが考えられます。後者のメカニズムによる血小板数の減少として、肝細胞の線維化(コラーゲンなどの線維質が増えて硬くなること)が挙げられます。
肝細胞の線維化が起こると、肝臓の血流が低下して肝臓の上流にある脾臓に血液がたまり、脾臓が肥大します。
脾臓では古くなった血液を分解しているので、脾臓に血液がたまることによって壊される血小板数も増え、血液中の血小板の数が減少します。
肝細胞が線維化してくると、肝硬変や肝がんへ進展する確率が高いため、線維化の程度を知ることは非常に重要です。
ただし、血小板数が減少する病気は他にも数多くあるため、注意が必要です。
項目 | 基準値 | 疑われる病気 | |
血小板数 | 10~40万/μL | 低い場合 | 進行した慢性肝炎、肝硬変、重症肝炎、DICの合併、薬剤性血小板減少症、特発性血小板減少性紫斑病、免疫性血小板減少症など |
高い場合 | 本態性血小板血症、慢性骨髄性白血病、慢性炎症性疾患など |