LAP

LAPはたんぱく質を分解する酵素で、肝臓や腎臓、腸などに多く存在し、また胆汁にも含まれています。

肝炎、肝硬変、肝がんなどで胆道が詰まり、胆汁の流れが障害されると、血液中に胆汁が逆流して、LAP値が上昇します。また急性肝炎や肝硬変でも上昇します。

LAPとγ-GTP、ALPの3つは胆道系酵素と呼ばれ、3つ一緒に上昇することが多くなります。ただし、ALPはくる病など骨の病気でも上昇しますが、LAPは骨の異常では上昇しないので、LAPとALPが一緒に上昇していれば肝臓・胆道系の病気、ALPだけが上昇していれば骨の病気であると推察できます。

基準値(正常値)と、基準値外(異常値)の場合に疑われる病気

項目 基準値 疑われる病気
LAP 80~160 IU/L 高い場合 肝炎、肝硬変、肝がん、閉塞性黄疸など